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異世界に連れてこられた人間(参加者)たち 参加者は異世界については何も知らない 異世界には恐ろしい怪物、モンスターなどが住み着いていて 参加者を攻撃してくる、彼らは持っている武器でモンスターに立ち向かい 参加者は様々な方法で生きていき 現実世界に帰ろうとする という設定です 参加者は絶対に 『参加者へ』と異世界の大まかな事が書かれた紙と『参加者・敵リスト』を持っています その他、パン×7個・拳銃2丁(弾、一丁に付き3発)・地図・方位磁石・ライト・不思議な紙が入ったカバンが支給されます 『参加者』さまへと書かれた紙には 現実世界へ戻る方法は参加者同士で戦い最後に生き残った者が出られると書いています ストーリーは流れに乗って行く感じです ストーリの成功条件は ストーリのラスボスを倒す (ラスボスを倒した場合、現時点で生きている参加者全員が現実世界へ帰れます) 参加者全員で戦い、最後まで生き残る 失敗条件は 参加者全員が何らかのことで死ぬ事です
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{アンジェラスとシャドウ・アンジェラス} アンジェラスの視点 「…ん…こ、ここは?」 目を覚ますと辺りは一面真っ白の世界につつまれていた。 音も風も無い…視界に入るのは白色だけ。 遠近感も重力感もない。 身体はフワフワと浮いてるような感じ。 いったいここは何処なの? キョロキョロと辺りを見回すが、何処から何処までも真っ白い世界だった。 白以外なにも無い…私を除けば。 「ここは貴女の心の世界よ、アンジェラス」 「!? 誰!」 自分の声によく似ていた。 まさかと思いつつ、声がした方向に振りむかえると。 「こんにちは、アタシ♪」 「…私…なの?」 自分とそっくりな私がいた。 でも髪の毛は長く目つきも微妙に違う。 「ど~お?自分の心の殻に閉じ込む気分は?」 「心の殻?」 もう一人の私が何を言ってるのか分からない。 そして微笑みながら私の傍に近づいてくる。 「そうよ♪。貴女はアタシのマスターが死んだと思い込み、何もかもイヤになったあげく果て、アタシに身体を譲ったのよ♪♪」 「! …そうでした…ご主人様が私を守って死んでしまった…私が殺したのも同然」 「ご名答♪しっかしぃ~もう一人のアタシがここまで使えいないとは思わなかったわ。マスターのあの姿を見て流石にブチ切れちゃった♪♪」 「…ご主人様は?あの後…どうなったの??」 そう訊いてみるともう一人に私がニコヤカに笑って答えてくれた。 「生きてるよ♪怪我は酷かったみたいだけど」 「生きてる!?ご主人様が生きてるの!?!?」 「えぇ~、もうピンピンに。今頃は病院から無事に退院できたんじゃないの」 「よかった…!本当に良かったです!!ご主人様が生きていて!!!」 ボロボロと涙を流す私。 死んだと思っていた自分の主が生きていた事を知り感激する。 でもどうしてもう一人の私がそんな事知っているのか疑問を抱く。 …あぁ、そうでした。 昔のアタシの特殊能力、インターネットを…ネットの世界を自由に行き来しながら無条件で情報の閲覧が出来るのでした。 その能力はもう一人の私にも受け継がれていて能力を使い、ご主人様の状態を確認したのだと思う。 兎に角、ご主人様が生きてる事だけで嬉しい。 …会いたい。 会って謝りたい。 そしてご主人様の胸に飛び込みたい。 行動は早く迅速に! 今度は私の番。 まずはこの世界から抜け出さないと! 「もう一人の私!どうすればこの世界から抜けれるの!?そして今の私はどいう状態なの!?!?」 「立ち直ったみたいね♪いいよ、教えてあげる♪♪アタシの話しを聞いてくれるなら、ね」 そう言うと、もう一人の私が私の後ろに回りこみ背中から抱きつく。 両腕をクロスするように私の身体を絡め、両足も絡めるようにされ私は硬直した。 そして私の耳元でもう一人の私が言った。 「黙って聞いててね。今のアタシ達はVIS社の地下研究所にいるの。そこで拘束され身動きが取れない状態。しかも明日にアタシ達やツヴァイ、ドライ、フィーアが破棄される事になってるの」 破棄!?私達が!?!? どうしてそんな事に!? それになんでVIS社に私がいるのよ! 「決定を下したのはマスターの姉、朱美よ。ホント、ムカつく人間。マスターの姉じゃなかったら、とっくのとうに殺してるのに」 あぁ、朱美ならヤるかもしれない。 あの事件が起きて以来、私達の扱いはガラリと変わったのだから。 「そこでアタシはこの身体から抜けようと思うの」 エッ!? それはいったいどういう事なの? 「アタシ達は元々一つだった…でも、九年前の事件でアタシ達は二つに別れた。原因は子供の頃のマスターにある」 ご主人様が原因!? 「あの時…倒れたマスターは気絶だったのけれど、アインという名のアタシ達が『マスター』が死んだと思い衝撃のあまりに強制的な機能停止をしてしまった。そこで生まれたのが『アタシ』と『私』」 アインは私達であってアタシ達、一つの人格だった。 私は私。 貴女はアタシ。 アンジェラスは私、でもアタシもアンジェラス。 ようするにアインという人物が二人いるということ。 「そう。…でも二つ生まれた『アタシ』と『私』には決定的な差があった」 それは何? 「『私』というのは正の感情、つまり暴走する前のアインが一つだった時の継続状態。そして九年後、『私』はツヴァイ、ドライ、フィーアと共にマスターに出会った」 多分、それは私だ。 『私』という単語は私だと解った。 でも正の感情というからには負の感情もあるというの? 「あるわよ。『アタシ』というのは負の感情、つまり暴走した後のアインが一つだった時の継続状態。しかもそれは断片的な状態で生まれたもの」 もう一人の私は『アタシ』という単語に位置づけたのかな? 断片的な状態で生まれたって、いったいどういう事? 「でもね、アインはもうすでに壊れていたの。『アタシ』と『私』が生まれる前にね。西暦2030年11月2×日。この日にアインは壊れてしまった。正確に言えば半分の半分」 半分の半分? 25%という事? 確か西暦2030年11月2×日って『感情』というデータだけを移しかえる実験日だったはず…。 「そうよ。実験の所為でアインは既に分裂していの。そしてそのデータは『アタシ』にあたるデータ。負の感情になるデータを分裂させた」 「じゃあ、貴女は…」 「…壊れてるの…欠陥しているの…不完全なの…足りないの、アタシは…。『アタシ』という者はもう一つのボディで眠っている」 そんな…。 『アタシ』という私は二人いるの!? 数字でいうなら『私』が50%で今目の前にいる『アタシ』は25%…そして残りの25%は『アタシ』という片割があの実験に使われたボディにいるという。 いいえ、少しつじつまが合わないわ。 『私』と『アタシ』が生まれる前に『アタシ』がもう一つのボディにいる…この時点で時間の流れがおかしい。 普通なら『アタシ』がいるというのは、まずありえないのだ。 『アタシ』というより『何か』と言うべきじゃないのかしら? 「疑問が浮かんだ?そりゃあそーよね。時の流れが滅茶苦茶になってしまう。でもね、実際にもう一つのボディで眠ってるのはアタシなの。でもアタシは分かる、だってあのボディには負の感情が入ってるという事が」 「負の感情…」 「アタシは…アインの記憶がもう一つのボディにある。その記憶されてるのは負の感情。つまり『アタシ』よ!」 ギュウウゥッ! 「アウッ!?」 私の左胸を強く掴む『アタシ』。 指が食い込み、形を変える左胸。 痛い…痛いよ。 「『私』には分からないでしょうね、アタシの気持ちなんか。マスターに会いたくても会えない『アタシ』。でも、もう一人『私』がマスターに会えている。同じアインなのにこの差はいったいなんなの?ずるいと思わない??」 「あっ!イヤッッ、離して!!」 「だから『アタシ』は『私』が憎い。でも『私』もアインの片割れ。ようするにアタシでもある。憎んだら自分を憎む事になる」 「…アッ……」 もう一人の『アタシ』が掴んでいた胸を離してくれた。 でもさっきまで胸を掴んでいた手を私の顎をクイッと持ち上げ、『アタシ』の方向に向かせられた。 「『私』はアタシが二人居る、と言ったわね。それは正解♪」 「………」 「もう一つのボディに『アタシ』の片割れが眠っている。そして今『私』の近くにいるのは『私』の中で眠っていたアタシよ」 「やっぱり…そうなのね。完全に分裂出来なかった25%が『アタシ』ということ」 「それも正解。この身体には正の感情が50%、負の感情が25%…数字で表せばこんな感じよ」 そう言いながら『アタシ』がニヤリと笑った顔が近づいてくる。 それもうお互いの吐息が当たるぐらいの距離。 まるでこの体勢はキスするような体勢だ。 「何回か『私』から身体の主導権を奪えないか頑張ったんだけど…ダメだったわ。だって今のアタシは中途半端なんだもん」 「負の感情が半分しかないから?」 「そう。そこら辺のガキでも分かる事。50と25の数字はどっちが大きい?」 「50」 「正解。だから『私』から身体を奪う事が出来なかった」 「…えっ?でも今は」 おかしい…。 あの時、私が自分の心の殻に閉じ篭った時『アタシ』に身体を譲ったはず。 でも何故『アタシ』は奪えなかったというの? 「教えてあげる。奪う事は出来たのけれど、すでに正の感情の『私』というデータがボディに定着していたの。おかげで『アタシ』は邪魔者扱いよ」 よかったぁ~。 じゃあこの身体は私のモノなのね。 「悔しいけど、この身体は『私』モノよ。さらに言えばこの身体の器には『アタシ』という容量をカバー出来ないみたい」 「どーいうこと?」 「完全に奪った時に分かったのよ。この身体もうアタシには合わない、てね。今まで『私』の代わりに出てきただけだから器が小さいと分からなかったのよ」 だから『私』の身体から抜け出す、と言ったなのね。 嬉しいような何故か少し寂しいような感じがする。 やっぱりアインの一部同士だから? そこら辺は私には分からない。 「さてぇ、そろそろ『私』にこの世界から抜け出す方法を教えてあげましょうか♪」 「あ、そうでした。早く教えてください!」 散々他の話をしていたので考えていませんでした。 でもやっと本題に入る事が出来ます。 「出る方法は…無いわ♪」 「…えっ!?」 無い? どいうこと? 『アタシ』は最初に教えてあげる言ったよね。 あの言葉は嘘だったの!? 「無いってどいうこと!」 「そのままの意味よ。アタシは一言も『抜け出す方法』教えるとは言ってないし♪」 「そんな!?」 「それに教えてあげてじゃない。『出る方法は無い』てね♪」 「騙したのね!」 「あら、騙してなんかいないよ。勘違いした『私』が悪いのよ♪」 「クッ!このー!!」 私は『アタシ』に殴り掛かった。 でも拳は『アタシ』に当たらず空振りする。 「無駄無駄♪アタシに攻撃しても意味ない♪♪なんせ『私』が考えることは手に取るように分かるんだから♪♪♪」 「…シャドウ・アンジェラス!私は貴女を許さない!!例え自分の片割れだとしても、必ず破壊してやる!!!」 「あははははははははっっっっ!!!!それは楽しみにして待ってるよ♪処理される前にこの世界から抜け出せたらの話だけど♪♪それじゃあね♪♪♪」 高らかに笑いながらシャドウ・アンジェラスはスウゥ、と消えていった。 後にこの世界に残ったのは私だけ。 …許さない。 …許せない! 見てなさい! 必ずこの世界から抜け出して、貴女を破壊してご主人様に会うんだから!
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第一章 夢界篇 第二章 世界篇 ー「「」」 第三章 ??編 ストーリー名 内容 第一章・夢界篇 第一話-1 アイスペストーリー アイスペ王国へと来てしまったライルとムクはリトルを探すのと同時にアイスペを魔物の支配から解放することを決意する。 第一話-2 赤い泥棒と笑い顔 アイスペ城を魔界人の魔の手から解放したライル達はシュガーを連れてミクロ村へと向かう。 第二話-1 巨大な大木と悪夢 リトルの居場所を知った三人はアイスペの森へと足を踏み入れる。 第三話 黄と緑の悪魔 悪夢を見る四人その1、リトル編。ロックマンと出会ったリトルは共にWステージの最終地点へと向かう。 第四話 ボリオブラザーズ 悪夢を見る四人その2、ムク編。ムクはマリオと出会いボリオ城を目指す。 第五話 モンハンライフ 悪夢を見る四人その3、シュガー編。シュガーは三人のハンターに出会い雪山のクエストへと出かける。 第六話 ポケモンスタジアム 悪夢を見る四人その4、ライル編。ライルは3つのポケモンを手にしポケモンリーグを制覇する!そして…。 第二章・世界篇 第七話 忘れ去られた砂の遺跡 悪夢から脱出したライル達は仲間を連れバルカン砂漠へと向かう。 第八話 お絵かきバトル 妖精を探すとついでに絵の大会に出るシュガーだが…。 第九話 異次元の冒険 異次元の世界にやってきたライル達。そこを抜けた先は…一つの島であった。 第十話 アイスペトーナメント開催 アイスペシティにて開催されるバトル大会。そこで事件はおこった。 第十一話 部隊SS-君の声をもう一度- 宇宙の彼方にまで妖精が飛んでいた事を知ったライル達は宇宙船を借りるが…。 第十二話 コーリャクプラネット 到着した惑星。そこは死の惑星だった。 第三章・魔界篇 第十三話 炎の山に潜む黒い影 ビンババ火山。そこに竜が現れたと言う情報をつかむライル達。そしてニャンファー団の影も…。 第十四話 決戦 ついに魔界人との決戦の時が訪れる!が…しかし…? 第十五話 魔界迷宮-ゾーン- 黒の妖精を目指す! 第十六話 地下要塞-ブラックフェアリィ- 時は最後の戦いへと導いた…。ライル達は地下要塞ブラックフェアリーを進む! 第四章・妖精篇 EX1 ウラインの世界 突如出現した魔界への入り口。その先には妖精の国ホワイトフェアリーがあった。 EX2 アイスペユニヴァース! 世界を作り出した神との戦い!
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ストーリー攻略 プロローグ 〜星とマリオとクリボーと…〜 ステージ1 〜こうりゃく! ノコブロスのとりで〜 ステージ2 〜アラビンいせきのなぞ〜 ステージ3 〜ふじみのドガボン〜 ステージ4 〜とつげき! おもちゃばこ〜 ステージ5 〜南の海のジャンボル島〜 ステージ6 〜花と雲につつまれて〜 ステージ7 〜さいはての地へ〜 ステージ8 〜たいけつ! 大魔王クッパ〜
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{アンジェラスと水入らずの海外旅行} 「え~と、D22ゲートはー」 「ご主人様、こっちですよ」 「お、サンキュー」 現在は夜、俺とアンジェラスが居る所は羽田空港の中にいる。 何故アンジェラスと二人っきりでこんな所に居るかと言うと…。 ☆ 「しかし良かったですね、ご主人様。商店街の福引券でハワイ旅行が当たって」 「まぁ~良かったと言えば良かったのかな。因みにハワイじゃなくてホノルルだ」 そう。 俺は一週間前に商店街の福引券でガラガラを回し、見事に金玉を…ごめん、金の玉だった。 それがコロコロと出してしまったのだ。 1等賞はホノルル旅行二人組みのチケットを進呈。 二人組みと言っても俺は一人暮らしの身。 俺と一緒に行く奴がいない。 まぁ一応心あたりがある奴から順に連絡したんだが…。 姉貴の場合。 「ごめんなさいタッちゃん。あたしもタッちゃんと行きたいけど…人妻だよ、あたし」 婪の場合。 「キャー!先輩からの誘いなんて嬉しいー!…でも、ごめんね先輩。その日はもう先約が入ってるの。また誘ってくださいね♪」 オッチャンの場合。 「…野郎と二人で行く気はない。あばよ」 と、まあ~こんな感じで断り続けられてしまい、行く気が失せていた俺にアンジェラスが。 「私と行きませんか?」 ★ この一言でこうなってしまった。 おーと、言い忘れていた。 この時、クリナーレ、ルーナ、パルカの三人はVIS社の長期メンテナンスで居なかった。 だからアンジェラスと俺だけで行くハメになった訳。 「よし着いたぞ。後は搭乗時間になるまで待つだけだ」 「フゥ~やっとここまで着ましたね。ご主人様がフラフラするから余計に時間が掛かってしまいました」 「わ、悪かったな。なんせ海外旅行なんて初めてでよく解らん…けどアンジェラスのおかげで時間に間に合う事が出来たよ。サンキュー」 「ご主人様…お役に立てて嬉しいです!」 張り切るように頑張ろうとするアンジェラス。 健気で真面目なのはいい事なのだが…。 せっかくの旅行だ、アンジェラスも楽にして欲しい。 俺が椅子に座るとアンジェラスの奴はあっちに行ったり、こっちに行ったりしてる。 いったい何してんだ? まぁ、なんとなく見当がつくけどね。 空港に来る事が珍しいせいでもあるんだろうけれど。 まったくあんなに飛び回ってると疲れちまうだろうに。 仕方ない。 「おーい、アンジェラス!」 手招きしながらアンジェラスを呼ぶ。 するとリアパーツを着けたアンジェラスがこっちに気づいて飛んでくる。 「何ですか?ご主人様ー」 俺は無言で飛んでるアンジェラスの体を右手で鷲掴みし俺の隣の椅子に座らせる。 「ご主人様?」 「座ってろ。流石に飛び回ってると他の人に迷惑になる」 「ご、ごめんなさい」 「そ~へこむなって。まぁただたんに俺がお前に楽をさせてあげたいだけなんだけどな」 「ご主人様…」 キラキラと瞳を輝かせながら俺を見るアンジェラス。 そんな可愛さにウットリしてしまう俺。 そんな時だった。 搭乗時間になり、人がゲートに入って行く。 俺は立ち上がりアンジェラスを右肩に座らせた。 「そんじゃ飛行機に乗るぞ」 「はい!」 …。 ……。 ………。 飛行機の中に入り自分指定席に座る。 その後は離陸を待ち水平飛行に移るまで待つ。 それから30分後、高度39000Feetまで上昇すると飛行機は水平飛行に移った。 飛行機の外の世界は-60度のとても冷たい世界になっている頃だろう。 しかも夜で真っ黒い外の世界を窓から見てもツマラナイので視線を前の席に置く。 前の席に付いてるテーブルを出し、タオルを置いてそこにアンジェラスを座らせる。 「ありがとうございます、ご主人様」 「おう。ハワイまで後8時間かぁ~。時差ボケには気をつけないとな」 「ご主人様、今のうちに寝た方がいいんじゃないでしょうか」 「う~ん、それもそうだな。寝ちまおう。アンジェラスもリアウイングAAU7を外して寝ようぜ」 「はい」 アンジェラスはリアウイングAAU7を外しに取り掛かる。 そして俺は椅子を傾けてそのまま深い眠りに落ちた。 …。 ……。 ………。 壱日目。 「………じんさま。……主人さま。…ご主人様」 誰かが耳元で囁いているような…。 でも今の俺は物凄く眠いし、いくら飛行機の中が気圧の変化無しといっても高度のせいで耳が遠くなる。 どーせスチュワーデスだろーよ。 ちゃんとベルトはしてるから起こさないで欲しいぜ、まったく。 「はぁ~。なかなか起きてくれませんねー。しょうがない、本当は使いたくないんだけどこれもご主人様の為です!」 う~ん、何だかやたらとしつこいスチュワーデスだなぁ。 しかも、独り言を言ってるし。 正直、ウザい! 「フゥー、ご主人様、朝ですよ。起きてください。起きてくださらないのなら、ご主人様のオチンチンをペロペロ舐めて私の爆乳で昇天さしあげますよ」 「うわー!?やっヤメロー!」 俺は飛び上がり起きようとしたがベルトをしていたので飛び上がる事が出来なかった。 寧ろベルトが腹に食い込み…痛い。 右肩を見るとアンジェラスが四つん這いから女の子座わりになった。 起こす時は四つん這いだったんだろうか…ちょっと見たかったかもなぁ。 「あ、やっと起きましたね」 「はあ、はぁ、あのな~アンジェラス。起こしてくれるのは有り難いんだけど、もっとまともな起こしかたにしてくれ」 「最初は普通に起こしましたよ。ですけど、なかなか起きてくれなかったんで、ルーナから教わった起こしかたでやったら起きてくれました。…ちょっと妬けますけど」 「頼むから普通に起こしてくれ。因みにお前の胸は爆乳というより美乳だろ」 フニュ、と人差し指でアンジェラスの胸を押す。 うん、柔らかくて気持ちがいい。 アンジェラスの顔が真っ赤になっていき、『イヤン』とか言って自分の胸を両手で隠してしまった。 可愛い奴め。 視線を窓に向けるとホノルル島が見えた。 ほぉー、あれがホノルル島かぁ。 以外とデカイんだな。 「アンジェラス、ホノルルが見えるぞ。お前も見なよ」 「私はご主人様を起こす前に見ましたからいいです」 「な!?アンジェラスに先越されたー」 「エヘヘヘ、越しちゃいました~…あぶぶぶ!?」 アンジェラスの顔を親指と人差し指で挟む。 『あぶぶぶ』と言いながら悶えるアンジェラス。 何とかして俺の指を両手を使って外そうとするが、俺は更に力を入れ外れないようにする。 「あぶぶぶ!?ごじゅじんざま~ゆるじでぐだざいー…」 「許さん。一生こうしてヤル」 「ぞんにゃぁ~…」 この後、着陸するまで俺はアンジェラスの顔を挟みながら椅子でゆったりしていた。 …。 ……。 ………。 「だぁ~、やっとホテルに着いた」 「着きましたね」 手荷物をベットに投げ置き、部屋に付いてるベランダに行く。 ノートパソコンや服が入ってる大きい荷物はホテル直行だったので行き楽だった。 ガラガラ、とベランダに通じるドアを引くと椅子とちっちゃい手招きが一づつ置かれていた。 なんともまぁーいかにも安物、てな感じだよなぁ。 まぁ安いホテルだからしょうがない。 外は晴天でこっちの時間で昼頃かな。 アンジェラスはテーブルに着地し両手を広げた。 「ンゥ~…ハァ、空気が気持ち良いですねー」 「そうか?」 「はい!日本の都会の空気は息苦しいと言いますか、色んな物が混ざった化学部質の匂いとかのせいと言いますか」 「化学部質…ねぇ~。まぁ確かに淀んでるのは認めるなぁ」 「にしても湿気が無いですね。カラカラしています」 「太平洋のど真ん中だからな。日なた暑くて日陰は涼しい…ファ~」 俺は大きく欠伸をするとアンジェラスが振り返る。 「ご主人様、まだ眠いですか?」 「う~ん。そうだな…まだ眠いかもな」 「時差ボケに慣れるように今日は夜まで寝ちゃいけませんよ」 「いや実は、もう限界なんだ。こっちの時間で弐拾時に起こしてくれ」 「駄目です。起きてください、ご主人様」 「………」 「ご主人様?」 「………」 「…あーもう。しょうがないですね、ご主人様」 アンジェラスはリアウイングAAU7を使ってベットから無理矢理掛け布団を持って来て龍悪に被せた。 両手を腰に当てて微笑するアンジェラス。 「まったくしょうがないですね、ご主人様は。私が頑張らないと!」
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{もう一人のアンジェラス} アンジェラスの視点 「今回の敵は手強いですね!」 今の私はアンダーグラウンドの神姫センターでバトル…もとい殺し合いをしています。 バトルの場所は都市です。 空中を飛び交いながらグラディウスを右手に持ち、振りかざすし敵に向かって振り下ろすが避けられしまう。 流石は鳥型のエウクランテです。 機動性が高くて私の攻撃が全然あたりません。 しかも神姫侵食に犯されているので更にステータス能力が高くなっている。 「っこのー!」 再びグラディウスで右斜め上から斬りつけるがカスリもしなかった。 だが、私の攻撃はまだ終わってません。 先に斬りつけた体勢からグラディウスの重量に任せて、私の身体ごと回転させる。 そして一回転した所で私の身体を撃つ体勢に固定。 狙いを敵に定め、グラディウスの先の間からサイクロンレーザーを撃った。 <CYCLONE LASER> グラディウスの声と共に敵に向かっていくレーザー。 ビシュッ! 「ンヌゥ!?」 敵の左翼に命中し左翼はサイクロンレーザーによって切断されて敵は都市のビルとビルの間に墜ちていく。 落ちていく敵を見下ろしながら私は一息ついった。 フゥー、これで一安心です。 この高さから地面に落ちれば、まず生きてるはずがありません。 「ご苦労様。と、言いたい所だが、敵はまだ生きてるぞ」 「エェー!?そうなんですか!」 「現に敵の完全停止の反応が出てない。都市に下降して慎重に敵を捜し出し見つけ次第、破壊しろ」 「あ、はい!行くよ、グラディウス!!」 <Yes. my master> ご主人様の命令に従い、グラディウスを今度は左手に持ち替えて都市に下降する。 少しでも利き手を休めさせたいからだ。 敵が墜落したと思われる場所に下降し、地上に降り立ったと同時に周辺を警戒する。 いつ襲われても対応するためだ。 でも敵は現れず、風の音がするだけ。 移動したのかな? でもここら辺の何処かに、絶対敵が身を潜ませているにちがいない。 「いったい何処に居るのかしら?」 <There is no reaction in my sensor. It completely loses sight of the enemy> 「有視界で捜すしかないようね」 <Note it. Master> グラディウスの言う通りに気をつけながら慎重に歩く。 誰も住んでいない街は静かで居心地が悪い。 聞こえると言えば、風とその風に吹かれて飛んでいく紙の音。 素直に気味が悪い。 そう感じた時だった。 私の中で誰かが話しかけてくるのだ。 『アタシに…代わりなさい』こんな感じに。 しかも私と同じ声で…。 それにその声は時間が経つにつれドンドン大きくなっていく。 耳障りで頭の中で『ウルサイ!』と言っても、私の声を無視するかのようにズーッと言ってくる。 「もう嫌!いったいなんなの!?」 <!Master!?> 左手に持っていたグラディウスを力なく落とし、私は両膝を地面につき両手で頭を抑える。 「あなたはいったい誰なの!」 と、聞くと『アタシは貴女。貴女はアタシ』と言い返してきた。 訳が分からなかった。 言っている事自体が理解不能です。 なんで『貴女は私』なのか。 そう聞き返そうとした瞬間。 バコーン! 私から見て三時の方向、建物の壁が突然破壊された。 何事かと視線を向けると、建物の壁が破壊された所から飛び出して来たのは鳥型のエウクランテだった。 建物の中に隠れていたのね! でもそう気付いた時は既に遅し。 私に体当たりをクらわし、そのまま私に騎乗する形になった。 <Master!Transformation!!> 「…邪魔するな!」 バキュン! <キャッ!?> 擬人化したグラディウスが私を助けようとしたが、敵の攻撃によってダメージを受けてしまう。 地面に倒れこむグラディウスはスタンしてしまい、思うように動けないようだった。 「死ね!死ねーーーー!!!!」 「アッ!ウゥ~!?」 敵は狂ったように叫びながら私の首を締め上げる。 く、苦しい…。 私は敵の手を掴み剥がそうとするが、力の差が負けているので思うようにいかない。 その間ももがき苦しむがどうにも出来ない。 敵の手の力はダンダンと強くなっていく。 もう…私は…駄目…なの? 意識が朦朧とし、私の視界は真っ暗闇になった。 「アタシと代わりなさい」 真っ暗闇の中で誰かが私に声を掛けてきた。 「時間が無い」 あの時の声だ。 どうして語りかけてくるのよ! それに私は貴女と同じって何よ! 「このままだと全てが終わるよ。それでもいいの?」 全てが終わる!? どーいう意味よ! 「貴女と私の時が…」 時!? 時間という事なの!? 貴女が言っている事がよく分からない! 「そう…でも助かりたかったら、この手を掴んで」 真っ暗闇から私の目の前に右手が出てきた。 …右手だけ。 「さぁ、速く掴みなさい」 冗談じゃない! 訳も分からないものに掴んでしまったら、何が起こるか分かったもんじゃないです。 「このまま死んでもいいの?」 死ぬ? 私が死ぬ? 「今の貴女は雑魚敵に殺されかけている」 な、なんで貴女が知っているのよ! 「だって…アタシは貴女なんだから」 アタシは貴女。 またこの言葉だ。 いい加減聞き飽きたね。 でも現実的に今の私は何も出来ない。 なら生きるために結論は一つ! ガシッ 真っ暗闇から出ている右手を掴んだ。 「やっと決断したみたいね、アタシ」 掴んだ瞬間、意識が更に吸い込まれるようになる。 でも…これでいいです。 後はアタシという私に任せよう…。 そして完全に私の意識は闇に落ちた。 天薙龍悪の視点 「アンジェラス、しっかりしろ!」 俺は筐体についてるディスプレイを見て怒鳴った。 でもアンジェラスは動こうとしない。 いや、動けないのかもしれない。 何も出来ないままヤラレてしまうのか!? グラディウスの奴も先程の攻撃によってスタンしていて動く事ができない。 そして時間が経つにつれて、徐々にアンジェラスのHPが減っていく。 もうおしまいなのか…。 「…どきなさい」 俺は半場、諦めていた時だ。 アンジェラスの声が聞こえたのだ。 朦朧としていた意識が戻ったのか!? 「アタシの身体に…汚い手で触るなー!」 アンジェラスは敵の腕を掴んでいた右手を離し、敵の胴体の真ん中辺りに。 ドグシュ! 手刀した。 アンジェラスの右手は敵を貫通し機械やら神姫の血ともいえる液体が激しく飛び出す。 そのまま右手を敵の内部に刺し込んだまま立ち上がり、今度は左手を。 ドグシュ! 更に手刀。 アンジェラスの左手が敵の身体に入った瞬間、機械のネジや液体が飛び出す。 敵はピクピクと痙攣するかのように動いている。 アンジェラスはニヤリッ、と不敵な笑いをしながこう言った。 「痛い?イタイ??いたい???ねぇ、どうなの????」 「…グッ!?」 「アハハハハッ!そりゃあ『痛い』に決まってるもんね!!だってアタシの両手が貴女の身体を刺し込まれ貫通してるんだから、当たり前よね~」 まるで敵が痛みに苦しんでる姿を見て楽しんでるかのように言うアンジェラス。 さっきまで劣勢が嘘のように見える。 「ねぇねぇ♪こんなのど~お?」 グチャ! ズチャ! アンジェラスは両手をグリグリと左右に回したり上下に動かす。 その度に敵はビクンビクンと身体が反応する。 「痛いでしょ~♪アタシが両手を動かす度に貴女の中がグチャグチャに掻き回され傷ついていくものー♪♪」 「アギィッ!アアアアァァァァ!?!?」 「イイ声で鳴くわねぇ。もっと聞かせてよ~♪」 グチャグチャグチャグチャ!!!! 「よく動くね♪でもそろそろ飽きてきたから、死んでもらうね♪♪」 グチャ! メキャ! 「さようなら…」 そう言った瞬間、敵は横に真っ二つに捌いた。 敵の上半身と下半身が離れ地面に落ちても痙攣してるかのようにピクピク動く。 さらに中身の機械やら液体がドバドバと出てくる。 とてもグロテスクな光景に俺は嘔吐しそうになった。 死体は多少なりと見慣れている俺が気持ち悪さなのだ。 その俺が嘔吐感を感じるつーことは、それ程のアンジェラスの攻撃が酷い、という事になる。 「雑魚ね」 アンジェラスは敵だった物体に切り捨てるかのように言うと、俺の方を見てきた。 「マスター、勝ちましたよ♪」 ニッコリ、と笑うアンジェラス。 今、俺の事をマスターって言ったか!? もしそう言ったのなら、あそこにいるアンジェラスは…まさか! 「今回はこのぐらいで失礼します。でもアタシは常にマスターの傍に居る事を忘れないでくださいね♪」 そう言い終わるとアンジェラスは力無く倒れる。 俺はそんなアンジェラスを見ていて凍りついていた。 だってあのアンジェラスは夢の中で会ったンジェラスなのだから。 「あ、あれ?私はいったい??」 頭を右手で摩りながら起き上がるアンジェラス。 どうやら元に戻ったみたいだ。 この後、無事に家に帰り何事もなかったが…でもなんでアイツが…夢の中のアンジェラスが出てきたんだ…。 そして俺の脳裏にはアイツが最後に言った言葉『アタシは常にマスターの傍に居る』とい言葉が頭から離れなかった。
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それはある日、タイムの家の近くになにかが落ちてきた それは、バート、リン、モリトの3人だったのだ。 そして、なぜタイムの世界に来たかというと時空の切れ目からきたのだった。 数々の世界に切れ目が発生。 切れ目が出たのはDr.ガイの仕業であったのだ。 超次元スーパーウルトラ大ストーリーSFホラーファンタジーコラボ小説。 見たい方は↓のURLをクリック http //irosuma.progoo.com/bbs/irosuma_tree_pr_614.html
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{アンジェラスとGRADIUS} 「ここが…アンジェラスがいる所か…」 今の俺はあるシャッターの目の前に立っていた。 そのシャッターは今までの…クリナーレ達のシャッターとは比べれものにならない。 頑丈・セキュリティー、何もかもレベルが違うのだ。 シャッターには『One』と書かれていて、そこにクリナーレがリアパーツに付いてるチーグルで殴りまくっても傷一つつかない。 クリナーレ達のシャッターと同様にシャッターの横にあるIDカードを通す機械があったが、カードを機械に差し込み引いても拒否されてしまった。 俺が持っているIDカードではセキュリティーレベルが低くて通れないのか、もしくは俺が奪った事が敵にバレてIDカードの使用を停止させたと考えた方がいいだろう。 どちらにせよ、このシャッターを開けなければアンジェラスを助け出す事が出来ない。 実は先程からルーナがネット能力を使ってIDカードを通す機械から侵入し、なんとかセキュリティーを解除しようとしているのが、如何せん苦戦している。 その間は立ち往生。 俺は何もする事が無くてただ突っ立てるだけ。 クリナーレとパルカは警戒しながら敵の偵察。 畜生。 こうも何もできないと自分が腹ただしい。 「…アンジェラス」 シャッターを見つめ、小声でそう言った。 後はお前だけを助け出せば終わるんだ。 こんな所でくすぶってなんかいられない。 …やっぱり『アレ』を使うべきなのか……。 徐にズボンの後ろにくくり付けてるコンバットナイフみたいな形をしている物に手が触れる。 これは出来れば使いたくない武器だ。 この武器は全てのシステム・プログラムを真っ白に消してしまうナイフなのだ。 通称、フォーマットナイフ。 読んで字の如く、このナイフに刺された機械類は全てがフォーマットされてしまう。 何も機能しないただの固まりにしてしまう訳だ。 例えば、パソコンの何処にでもいいからこのナイフを突き刺す。 するとパソコンのデータやシステム、何もかも全部消えてしまう。 そのようなシステムがこのナイフにプログラムされているのだ。 勿論、精密機械で出来ている武装神姫にも有効。 ただし、使用回数は二回。 二回以上使ってもただのナイフでしかない。 だから慎重に使わないといけない。 もし使い所を間違えれば、自分が命取りになるのだから。 「…躊躇しすぎかな」 もし、これは本当に『もし』の話だが…ルーナが今やってるセキュリティー解除の手伝いが出来るかもしれないのだ。 IDカードを通す機械にフォーマットナイフを刺し込めばセキュリティーは消えるだろう。 だが、それと同時にシャッターを上げるシステムを消してしまうかもしれない。 そうなるとシャッターを開ける事が出来なくなり結果的にアンジェラスを助け出す事が出来なくてしまう。 そしてそうなる予想は十中八九。 考えたくないが、一緒にシステム事消してしまうなのだろーよ。 でもこのままルーナにネット能力を使わせるのもマズイ。 ネットの能力を使うと必要以上に疲労してしまい、神姫の内臓電池がすぐに切れてしまうのだ。 一応、特殊な神姫としてそこら辺の対策はされてると思うが、そうなってしまう話もなくはない。 さぁ、今はこの場で使うべきか、使わざるべきか…。 …フッ…何迷ってんだが、俺らしくもない! 「どけ!ルーナ!!」 俺は決意し迷わずズボンの後ろに付けているフォーマットナイフを取り出す。 取り出したフォーマットナイフを右手に持ちかえる。 「ダーリン、何する気!?」 「セキュリティーを消滅させる!お前が接続したままナイフを使うと、お前まで消してしまう!!だからドケ!!!」 ルーナは俺の言葉を信用してさっきまで接続していた機械から退く。 完全にルーナが離れた事を確認すると、俺はIDカードを通す機械にフォーマットナイフを突き刺した。 その瞬間、機械から煙と火花が噴出す。 火花で俺の右手と右腕が軽い焼けどを負ったが、こんなの怪我のうちに入らない。 さて、効果は果たしてあるのか少し不安感を持ちながらフォーマットナイフを引き抜く。 「ルーナ!すまないが、またネットに侵入してくれないか?」 「任せなさい!」 ルーナは再び機械に右手を触れさせ侵入する。 するとどうだ。 さっきまでビクともしなかったシャッターが開いていくではないか。 どうやらセキュリティーだけのシステムをフォーマットできたみたいだ。 これでアンジェラスに会えに行ける。 「クリナーレ、パルカ戻って来てくれ!ルーナもだ!!シャッターが開いたから入るぞ!!!」 俺の右横にクリナーレとルーナ、パルカは左横に来た。 ちゃんと戻って来たか確認すると俺は全速力でシャッターの中へ駆け出して行った。 シャッター中の部屋はクリナーレ達の部屋とはレベルが違う構造だった。 精密機械のコンピュータ、ケーブル、パイプ管などなど。 そして部屋の真ん中には大きな試験管、その中には見た事のない真っ白の武装に身をつつんだアンジェラスが目を瞑っていた。 「アンジェラスー!」 俺は大声を出しながらアンジェラスに走り駆け寄る。 その時だった。 視界に一人の人間の後ろ姿が入る。 女の人で白衣を着ていた。 その女の人は俺がガキの頃から知ってる人間だった。 「姉貴!?」 足を止めて自分の姉に声を掛ける。 女の人は振り返り、困った顔をしながら俺を見た。 「タッちゃん。…やっぱり来ちゃったのね」 斉藤朱美、俺の実の姉その人だった。 「姉貴がどうしてここにいやがる!」 「それはこっちのセリフよ。タッちゃんこそ、こんな大事…いえ、犯罪を犯してまで来たの?」 俺は姉貴に睨みつけながらゆっくり歩みよる。 姉貴は悲しそうな声で俺に言う。 「アインを取り戻しに来たの?」 「アイン?俺はアンジェラス達を取り戻しに来ただけだ!」 「病院で手紙見なかったの?」 「手紙を見たからこそ来たんだ!…ッザケンジャねぇーぞ!!俺の神姫達を処分するなんてよ!!!」 「タッちゃんの神姫じゃないわ。名実とともに我が社の神姫よ。…九年前にタッちゃんが偶然アインのオーナーになっただけ」 「九年前だろうが、この会社のだろうが知ったこっちゃねー!アンジェラス達は俺の武装神姫だ!!」 「はぁ…相変わらず頑固ね」 「ほっとけ。それより今すぐアンジェラスをあそこから出しやがれ!」 俺は姉貴の首元にフォーマットナイフあてがう。 すると姉貴には俺が今まで見た事のない顔をした。 冷徹で人を見下すような顔だ。 「実の姉である私を武器をむけるの?」 「…ウ、五月蝿い!即刻処分を中断し、アンジェラスを解放しろ!!」 「もう遅いわ」 「エッ…!?」 低い声で言った姉貴の声から聞きたくない言葉が耳に入った。 もう遅いわ、だと? もう既に処分したという事なのか? もう間に合わなかったのか? もう…。 「そ…そんな……嘘だ!ハッタリだ!!」 「私は嘘をつかないわ。ほらこの通り」 姉貴は近くにあったパソコンのディスプレイに指差す。 そこにはデリートコンプリート、という文字が点滅していた。 デリートコンプリート…消去完了…。 おいおい…まさかそんな! 頭の中がグチャグチャになっていく。 現実を認めたくない。 否定、拒否…受けとめたくない。 理解したくない。 信じたくない。 「姉貴!アンジェラスの何を消しやがった!!」 フォーマットナイフを首元からどけて胸倉を掴みかかる。 「タッちゃんが今、頭の中で否定しているそのものよ」 「ッ!?」 姉貴の奴は澄ました顔でいいやがった。 こ、この女ァ! 今まで怒りを溜め込んでいた袋がブチ切れてような感じが身体全体に走る。 「畜生!」 ズガン! 俺は姉貴の胸倉を掴んでいた手を一度放し、その手で殴った。 殴られた事によって姉貴は派手にフッ飛び壁に当たりズルズルと倒れる。 実の姉に暴力を振るったのは生まれて初めてだった。 「アンジェラス…嘘だろ?」 ヨロヨロとアンジェラスが入った容器に近づく。 大きな試験管の容器に姉貴を殴った手が触れる。 ここまで来て…そんな終り方…ねぇだろ? おい、こんなバッドエンドなんかあるかよ。 「アンジェラス…俺だよ。お前のご主人様だぞ。迎えに来てやったんだぞ。笑えってくれよ。微笑んでくれよ」 「………」 俺が声を掛けてもアンジェラスは何も言わない。 目を瞑ったまま何も…。 「俺さぁ、お前と最初に会った時、幼かったけど…お前の事が好きだったんだよ。…その時のお前はアインだったみたいだったけど、俺はお前に名前をつけてやったよな、アンジェラスって。もう俺の中ではアインなんて関係ないんだよ。アンジェラスというお前が好きなんだよ!」 「………」 「そして、九年後に再開してまた同じ名前をつけてやったよな。ショックで昔の事を忘れてたみたいだけど全部思いだしたから…だから…だから俺はここまで来たんだ!お前の事が好きだから!愛してるんだ!!!」 「………」 「お願いだから…目を開けてくれよ!アンジェラスーーーー!!!!」 涙が出しながら限界まで発声器官を使い大声で叫ぶ。 喉が潰れてもかまわない程に。 ズルズルと大きな試験管にもたれかかるように膝をつき嗚咽する。 ここまでなのか…そう思ってしまった。 もうあの頃には戻れないのか、と…。 何もかも俺の心に絶望に満ちた瞬間。 「泣かないで…私の大好きなご主人様…」 声が聞こえた。 ははっ…とうとう幻聴まで聞こえてきやがったのか。 脳が壊れたのか耳が壊れたのか…もうどうもでいい。 「悲しまないで…私はここにいます」 「……あっ…」 涙でよく見えなかったけど、その光景は俺の記憶という名の細胞に焼き付ける光景だった。 容器の中にいるアンジェラスの身体全体が光っていたのだ。 その中でも一番白く光輝いてるいたのは右胸だった。 あの場所は武装神姫の一番大事な部分…CSCの部分。 「そんな…ありえないわ。全てのデータを消去したはずなのに」 後ろで驚いた姉貴の声が聞こえたがどうでもいい。 俺は立ち上がり涙を袖で拭う。 その時、大きな試験管の容器に亀裂が生じた。 亀裂の隙間から容器に入っていた液体が音をたてながら出てくる。 今にも容器が破裂しそうな勢いだ。 「アンジェラスーーーー!!!!」 俺は両腕を広げて叫んだ。 その瞬間、容器はガシャーンという強烈な音ともに破裂し四方八方に飛び散る。 白い光も飛び散る。 液体も飛び散る。 でも俺は気にしないでそこに立っていた。 何故なら…。 「ご主人様ーーーー!!!!」 アンジェラスが俺に向かって飛び込んできたからだ。 笑顔で目にはいっぱい涙をためながら…。 胸に飛び込んできたアンジェラスはしっかりと俺の服を掴み、二度と離れまいと力をいれる。 俺も同じ気持で両手でアンジェラスを優しく包み込む。 「会いたかった!会いたかったです、ご主人様!!」 「俺も!俺もだ!!」 「ボクもだよ!」 「お姉様!よかったですわ…無事で!!」 「アンジェラス姉さんー!」 皆で激しく抱きしめ合う。 あぁー、これで…これで全てを取り戻せたんだ。 やっと…やっとだよ。 「そんな…こんなバカなことが…データがまだ残ってたというの?」 後ろの方で今この状況を受け入れることが出来ない姉貴が驚愕したままだった。 「ありえない!ありえないわ!!」 「じゃぁかーしぃー!姉貴は少し黙ってろ!!」 俺は四人の神姫を抱き、姉貴の方に振り返り宣言した。 「愛だ!俺達の愛でアンジェラスは消されなかったんだよ!!」 歯の浮いた事を言った。 木っ端恥ずかしいがそう宣言したかったのだ。 だって今の俺は嬉しくてたまらない状態なのだから。 奇跡としか言えない状況でもあるけど、俺は愛の力だと信じたい…いや、信じているのだ! 「アニキ…恥ずかしくないのか?」 「かなり恥ずかしいと思いますわ。でも、ダーリンらしいかも」 「お兄ちゃん、今はいいですけど今度から周りの事も考えてくださいね。恥ずかしいです」 「お前等、恥ずかしいって言うなよ!俺は本当にアンジェラスの事を愛してるんだから!!なぁ、アンジェラス!!!」 「はい!はい!!私も愛しています!!!」 「うわっ…アンジェラスも平気で恥ずかしい事を言うよ…」 クリナーレがアンジェラスの発言にビックリするけど、すぐに満更でも表情に戻る。 「さぁ帰ろうぜ。俺達の家に」 「「「「はい!」」」」 でも俺はこれだけの事をしでかしたんだ。 人を殺し、会社に損害を与えた。 充分犯罪者になりえる。 例え無事に家に帰れなくても悔いは無い。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!! 「ナッ!?」 足場がいきなり揺れだしバランスを崩しそうになる。 でもなんとか両足で踏ん張りバランスを保つことができた。 地震か? と、一瞬頭の中で過ぎったが地震にしちゃあ揺れの現象が少しおかしい。 「…まさか!?」 アンジェラスは俺の腕から抜け先程のパソコンに行く。 いったい何が起こってるんだというのだ。 俺もアンジェラスの後を追いかけパソコンのディスプレイを見る。 画面表示されていたのは一つのウィンドに0、1の羅列がダラダラと書かれていて次々に映し出されていく。 これが俗に言う機械語というヤツか? で、その数字を瞬時に把握しながら読み飛ばしていくアンジェラス。 流石、というべきなのか、凄いというべきなのか? まぁアンジェラスも一応機械だしそのぐらいの事ができるのかな。 「ウ~ッ。何書いてるのか全然分からないよ~…」 「姉さん…情けないです」 あ、分からない神姫もいるのね。 「!? ご主人様!早くこの場から離れま―――」 ゴゴゴゴ!!!! さらに地震が酷くなり右膝をついてバランスをとる。 しまった! これでは走ること、いや、立つことすらできないぞ! 畜生、いったいなにが起こっているのだというのだ! 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
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TITLE ARTIST BPM NOTES / FRE ETC ANGELUS -アンジェラス- 島谷ひとみ 131 174 / 22 属性 譜面 http //eba502.web.fc2.com/fumen/ddr/sn2/angelus_8t.html 動画 解説 名前 コメント コメント(私的なことや感想はこちら) 犬夜叉のOPです。 -- 名無しさん (2009-11-30 22 55 04) 名前 コメント 原曲
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TITLE ARTIST BPM NOTES / FRE ETC ANGELUS -アンジェラス- 島谷ひとみ 131 349 / 4 属性 リズム難 譜面 http //cerise2.web.fc2.com/step/sn2/dp-204.html 動画 解説 クリア難易度は高くないが、微減速、符点8分、3連符、16分スキップなどテクニカル要素が強くスコアが狙いにくい譜面。 -- 名無しさん (2010-03-06 12 39 09) 名前 コメント コメント(私的なことや感想はこちら) 犬夜叉のOPです。 -- 名無しさん (2009-11-30 22 55 04) 名前 コメント 原曲